メコン河は全長4000キロチベット高原に源流を発し、中国の雲南省、ミャンマー、ラオス国境、タイ・ラオス国境、カンボジア、ベトナムを通り南シナ海に抜ける。メコンデルタ9つの支流(九龍、クーロン)を持つメコン河の支流テイエン川のデルタ地区を言う。メコン川河が運ぶ土砂が堆積し多くの養分を持つ土壌に恵まれ年に三毛作が可能。南部サイゴン、メコンデルタ地区はコーチシナと呼ばれフランス植民地支配の干渉が激しかった。
シンツーリスト1泊2日メコンデルタツアー 集合7時30分 チェックイン 7時45分出発
246-248 De Tham Str District 1 Ho Chi MInh E-mail info@thesintourist.vn
(多くのバスが集結するのでチェックインの際にバス番号をくれるので間違えないようにすること。)
宿泊はカントー Van Phat 4 Hotel
1日目ホーチミンーベンチェーカントー
最初バスはベンチェ州の州都ベンチェに向かう。現地まで80km、1時間45分の行程。ベンチェで昼食後カントーへ向かう100kmの距離だが速度制限があるためたっぷり3時間はかかるという。しばらくしてベトナムの高速道路に入る。40分の高速道路の周囲の田園風景はすばらしい。ThanhThu
Pheという高速道路の出口(ミト―入口)にでる。しばらく街中を車は通過、ミトーまで3kmという標識を見る。ミトー市場も近い。メコン川の支流だろうか大きな吊り橋を通過する。橋がない時はすべてーフェリーで川を渡っていたのだろう。いくつもの中洲を通過、左右に土産店が並ぶ。ベンチェまであと9kmという表示があった。ベンチェのバスセンターを通過ホーチミンを出発して2時間、9時45分にベンチェ船着場に到着した。
船着場から30分メコン川の支流を舟で渡る。左右のバランスを考えないと時々、川に落ちるというからちょっと恐い。蜂蜜農園に到着。舟を降りて蜂蜜のできる工程の説明があったり商品の宣伝がある観光スポットだ。お茶と果物を口に入れながらベトナム音楽を聞くという趣向だ。30分位そこにいただろう。再び舟に乗ってココナツキャンデイを作る村に到着。ココナツキャンデイはよくテレビでも放送していたので内容は知っていた。ココナツの森を歩き3台の3輪自動車でココナツジャングルをドライブする。これは爽快だ。小さな川の前で止まり木舟に乗り換え自分達で漕ぎながらニッパ椰子の茂る狭い川を進む。4人が限度だ。雨期らしくスコールが突然襲ってきた。ベトナムで始めて麦わら帽子をかぶって雨をよける。隣の舟と競争になった。川沿いのレストランに到着。ココナツレストランというそうだ。名物料理のエレファントフィッシュ(カー・タイ・トウオン)をライスペーパー、野菜、魚と一緒にタレを付けて食べる。一人旅なのでどこのテーブルにしてよいか迷うが自然とカナダ系ベトナム人、若いドイツ人カップルと同じテーブルになる。(手作りのココナツキャンデイはココナツ、麦芽、砂糖を煮て熱いうちに型に入れ伸ばす。速さが勝負)
他のテーブルでは同じくメコンの名物料理カインチュア(ライ魚と野菜のすっぱいスープ)を出していた。
食事が終わり船着場まで20分。ココナツ林の景色に感嘆する。これがベトナムココナツ林だ。船着場でトイレ休憩。カントーまで100km、3時間ノンストップで行くと言う。3時頃My Thuan橋を通過。40分程してBinh Minh市場の近くを通過。そろそろカントーに近づく。やがて大きなCanTho橋を通過する。目的地カントー
に入った。メコンデルタ最大の街という。カントー大学の横を通過。大きな街並みを離れどうやらホテルは3km先の郊外にあるらしい。16時15分目的地Van Phat 1 Hotelに到着。4ツ星の素晴らしいホテルだ。ここで6時半まで自由行動となった。
夕食はメコン川が見えるホテルのレストランで食べることになった。食後、ホテルから市内までシャトルバスを出してもらって市内まで行き現地で解散となった。
メコンはベトナムではクーロン(九竜)と呼ばれる。デルタ地帯で9つの支流に分かれるからだ。その姿が9匹の竜に似ているという。ミトーには大きな橋を越えて1時間半で到着。17世紀中国から亡命してきた難民によってつくられた町。朱印船貿易の名残もあり日本人の村もあった。船でクルーズしフーン島ヌ向かう。グエン・タム・ナムという男性が開いた新興宗教(仏教トとキリスト教をミックスした宗教)の本拠地。解放後解散。メコンデルタそのものをカンボジアでは低地カンボジアと称してベトナム人がクメールから奪ったという怨念がある。
1日目ホーチミンーベンチェーカントー
2日目 カントーー~水上マーケット~ヴィンロン~ホーチミン
カントーはベトナムの直轄地(ハノイ、ホーチミン、ダナン、ハイフォン、カントー)の一つに入る大きな街だ。6時モーニングコール、6時半朝食、7時出発という強行日程だ。
フランス映画”ラマン(愛人)”富豪の中国青年とフランス人女性との出会いはカントー行のフェリー。
バスで15分カントー市内を走ってからしばらくボート乗り場まで歩くと小さなボートが待っている。ボートは細い川を進むCai
Rangの水上マーケットに向かう。両側の家からは水上生活の姿が見え、洗濯をする女性、行水をしている老人様々だ。やがてボートは大河に近づく。水の色は相変わらず茶色。雨期であるため水量は多い。大きな船、小さなボート、手漕ぎの舟が行き交う忙しい光景。大きな舟は野菜の卸業者で小さな舟は小売専門。仕入れた野菜を行き交う舟に売っている。時間的にはちょっと遅いのか観光船が多い。飲み物を売る小舟が近づいて勝手に観光船にロープを巻きつけしばらく帆走する。子供達の売込みに同情してその場で果物を買う人もいる。ボートの上にはどの野菜を売っているかを示すためにボートの先の竹竿に野菜を吊るしている。いろいろな省から小舟が来て商いをしている。
やがてボートは南下して綺麗な小川のような静かな流れるに入る。両岸の木々が整然とした景色が続き小さな船着場で降りる。果物園に入る。バナナ、ドラゴンフルーツ、パパイヤ、ザボン、パイナップルが出される。いろいろな果物が繁茂している。舟に戻りホテルまで1時間かかるという。途中大きなスコールに出会う。右端に大きなカントー橋が見える。建設終了間際に橋が落ち55名の犠牲者が出た。日本企業による建設だったが下請けのベトナム業者の手落ちだったが責められるのは日本企業だ。スコールはなかなか止まらずホテルのレストランにもなぐるような雨が吹きかける。
帰路は1時間半かけてヴィンロンの街までバスは止まらなかった。ホーチミンからの日帰りツアーは大体ここまで来てクルーズをするらしく帰りのバスには日帰りツアーの観光客が乗り込んできた。ヴィンロンの街の市場は活気があった。高速道路の入り口にあたるミトーの休憩所でストップあとは1時間半かけてホーチミンへと向かう。
(ヴィンロンには華僑の街が残り観光客が多いがべトナム人にとってはフランス植民地化の屈辱的な
街で多くのカンボジア系ベトナム人が今でもたくさん住んでおり反ベトナム感情が強い。メコンデルタはもともとカンボジアの領土でクメール衰退、アンコール王朝がタイに攻められていた時にベトナムが奪いとったという歴史がある。)