林芙美子原作”浮雲”の主人公幸田ゆき子が華やかなサイゴンを離れ夢も希望もなく山奥のダラットに赴任する印象を次のように記している。「森の都サイゴンの比ではないものを、この高原の雄大さのなかに感じた。高原のダラットの街は、ゆき子の眼には空に写る蜃気楼のようにも見えた。ランビアン山を背景にして、湖を前にしたダラットの段丘の街はゆき子の不安や空想を根こそぎくつがえしてくれた。」
ジェットスターパシフィック フエーダラット線就航 2015年10月
フエ(北中部トゥアティエン・フエ省)~ダラット(南中部高原地方ラムドン省)線:10月25日より週3便(水・金・日)機材はエアバスA320型機とA321型機を使用>
バススケジュール https://www.thesinhtourist.vn/default.aspx
ムイネーダラット間 所要時間約4時間 ツアーコースによってはファンランのチャンパ遺跡(ポークロンガライ)に立ち寄る。悪路が続き山道を運行。途中にレストハウス休憩所はあるがトイレに注意。
ダラットーニャチャン間 所要時間6時間
ホーチミンーダラット間 所要時間7時間
航空スケジュール(時刻表は予告なしに変更となります.詳しくはベトナム航空ホームページで)
http://www.vietnamairlines.com/wps/portal/vn/welcome/
ダナンーダラット VN1951 06:10/07:30
ダラットーダナン VN1950 20:05/21:35
サイゴンーダラット VN1380 07:30/08:20 ダラットーサイゴン VN1381 09:00/09:50
VN1382 14:20/15:10 VN1383 16:00/16:50
VN1384 15:30/16:20 VN1385 18:40/19:30
VN1386 18:15/19:05 VN1387 21:00/21:50
ハノイーダラット VN1565 14:50/16:30 ダラットーハノイ VN1564 17:20/19:00
ダラット(ラムドン省)
フランス植民地下で避暑地として開発され標高は1400m~1500mの高冷地。1~3月乾季4~10月雨季年間降水量は多い。この自然の恵みを利用してダラットでは高原野菜が多く栽培されベトナム各地へ出荷している。外国人向けに栽培されたコーヒーも安いインスタントコーヒー用の収穫量が増えるにつれてコーヒーの木が密集し土の栄養分が次第に奪われるようになった。近年、土の改良と化学肥料を使わない方法で木と木の間隔を広くしたため濃厚で良質のコーヒーを収穫できるようになった。
ベトナム高原都市ダラットでは高級コーヒーコピ・ルアクを産出する。
コピ・ルアク(インドネシア語 Kopi Luwak)とはジャコウネコの糞から採られる未消化のコーヒー豆のこと。「コピ」はコーヒーを指すインドネシア語、「ルアク」はマレージャコウネコの現地での呼び名である。日本では, コピー・ルアークやコピ・ルアック、ルアック・コーヒーとの呼称も通用している。独特の香りを持つが、産出量が少なく、高価である。その名も「イタチのうんちコーヒー」。世界3大珍コーヒーの一つで、インドネシアに生息するジャコウネコのフンをコーヒー農家が拾い集めて、その中から取り出したコーヒー豆だ。ジャコウネコはジャコウネコ科、イタチはイタチ科だが、見た目が似ており、日本では「イタチコーヒー」と呼ばれるようになった。
南中部高原地方ラムドン省人民委員会は、同省ダラット市にある阮朝(グエン朝)最後の皇帝バオダイ(保大)帝(在位:1926~1945年)の第1別荘改修案件に関する投資証明書をダラットグローバル社に発行した。投資総額は7000億VND(約40億円) 第1バオダイ邸は、ダラット市中心部から東南へ約4kmのチャンクアンジエウ通りに位置しており、総面積は18万2000m2近く。同案件には、本館、ヴィラ、コテージ、庭園を含む第1バオダイ邸全体の改修だけでなく、高級リゾートの建設も盛り込まれている。高級リゾートには、客室150~200室のホテルと、500~800席のレストラン及び会議場、27棟のヴィラを設ける。資料によると、第1バオダイ邸は1940年までに建設され、もとはフランス人大富豪のヴィラだったという。1949年、バオダイ帝はこのヴィラを買い取り、司令部として、また高官らの職場として使用した。その後、ベトナム共和国(南ベトナム)政府の初代大統領ゴ・ディン・ジエムら歴代大統領の手に渡り、1975年まではサイゴン政権の高官のリゾートとして使用された。1975年以降は、観光開発のために企業へ引き渡されたが、うまくいかず、長きにわたり放棄されていた。後に一般公開され、ダラット市の観光地の一つとなっている。